日本では、2025年、団塊の世代が75歳以上となり、これまで経験したことのない超高齢社会を迎えます。
目の前にある大きな社会の変化に向けて医療や介護などの分野での対応が迫られる中、私たちが行うのは、“ 住環境”という分野から人々の健康を考えるプロジェクトです。
国はいま、『病院から、在宅へ』という考え方を進めています。
健康なときはもちろん、介護が必要になったときも、今後ますます多くの時間
を自宅で過ごすことになるでしょう。
どういった住まい方をすれば、より健やかな生活を送ることができるのか-
建築学と医学の研究者が手を取り合い、全国の自治体や企業、住民らの協力のもと、温度や湿度などの住環境と、そこに住む人の血圧や活動量、睡眠、脳波などに及ぼす影響を5年間かけて調査します。
健やかな人生を送るために最適な住まいとはー
皆さまの未来のための一助となるよう、研究に邁進して参ります。
このプロジェクトは、独立行政法人日本学術振興会が設けている科学研究費助成事業の一つ、「JSPS科研費 JP17H06151」(独創的、先駆的な研究を格段に発展させるために設けられている研究種目)に採択され、平成29年度~平成33年度まで研究費159,700千円の交付が決定しました。